看護師が転職する際、引き継ぎを適切に行わないとさまざまな問題が生じる可能性があります。
まず考えられるのは、後任者や患者への影響が大きく出ることです。後任者は自分の業務内容や担当患者の状況を把握できないと、業務の遅れやミス、患者の不安や不満が発生する可能性が高まります。また、引き継ぎを受けないことで、後任者は自分の責任や役割を認識できず、モチベーションや自信が低下するかもしれません。
そのほかに、職務怠慢や不履行とみなされる場合も考えられるでしょう。その場合、退職金の減給や不支給の対象となることがあります。退職金は、勤務期間や年齢などに応じて算出されるものですが、業務上の義務を果たさなかった場合は、その対価として支払われないこともあり得ます。
後任者や患者に損害が発生した場合、その責任を問われる可能性もあるでしょう。例えば、引き継ぎを行わなかったことで、後任者が医療事故を起こしたり、患者が予後不良に陥ったりした場合、その被害者から賠償金を請求される可能性も考えられます。
また、退職日の延期につながる場合もあります。退職日は、退職届を提出した時点で決まりますが、それは引き継ぎを適切に行うことが前提です。引き継ぎを行わない場合は、雇用契約上の義務を履行していないとみなされることがあり、退職日が延期になるケースもあるようです。退職日の延期は、転職先との契約や入社日に影響するだけでなく、精神的にもストレスになるため注意しましょう。
引き継ぎは、自分だけでなく後任者や患者にも責任を持つことが大事です。引き継ぎの準備をしっかりと行うことで、今後の転職やキャリアにもプラスになるでしょう。
◯「転職するなら大事にしたい【引継ぎ】の極意」とは?
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